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「Low-Eガラス」とは

  • 執筆者の写真: 俊治 南
    俊治 南
  • 2024年2月7日
  • 読了時間: 2分

「Low-Eガラス」とは、ガラスの表面にLow-E膜といわれる特殊な金属膜(酸化錫や銀)をコーティングしたガラスのことで、複層ガラスへ主に用いられています。「Low-E」は「ローイー」と読み、英語の「Low Emissivity」の頭文字をとって「Low-E」と表記されています。

「Low Emissivity」とは、日本語に訳すと「低放射」という意味になります。つまり放射を低くする(下げる)という意味を表しており、ガラスにコーティングされたLow-E膜が太陽の熱や部屋を暖房で暖めた熱を吸収・反射します。その効果として、夏の暑さを和らげ、冬の暖房効率を高める等、室内の快適性を高めることに一役買っているのです。

ここで注意しなくてはならないことは、「Low-E」仕様には2種類があるということです。

「断熱タイプ」は、Low-E膜の特性 主に遠赤外線を吸収・反射する特性があり

Low-E膜の位置 断熱を重視するので、室内側のガラスの表面にLow-E膜を配置。

適度に太陽熱をカットする(カットしすぎない)ので、冬場の陽だまり感を得ることができます。

もうひとつは「遮熱タイプ」で、Low-E膜の特性 近赤外線・遠赤外線の双方を吸収・反射する特性があります。

Low-E膜の位置 断熱だけではなく遮熱を重視するので、室外側のガラス表面にLow-E膜を配置。冬場の寒さ対策だけではなく、夏場の遮熱対策にも効果的です。

したがって、ただ単純に「Low-E複層ガラス」を選べば良いというわけではなく、その効果を最大限発揮するためには、冬の暖かさを重視するのか・それとも夏場の暑さ対策を重視するのかなど、地域事情に照らして選択していくことがより重要となります。

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